北海道で特例子会社の求人を探している方へ。この記事では、特例子会社とはどんな会社か、一般の会社とのちがい、北海道の求人のようす、仕事の内容やお給料の目安、探し方までをまとめています。
「特例子会社って何?」「一般の障害者雇用とどうちがうの?」「北海道ではどんな仕事があるの?」と感じている方もいると思います。はじめて調べる方にも分かりやすいように、順番に説明していきます。
ご本人だけでなく、ご家族の方にも参考になる内容です。自分に合った働き方を考えるきっかけとして、読み進めてみてください。
そもそも特例子会社って何?

特例子会社(とくれいこがいしゃ)は、障害のある人が働きやすいように作られた会社です。大きな会社のグループの中に作られていることが多く、親会社といっしょに仕事をしています。
特例子会社は、国の制度にもとづいて作られています。障害のある人が安心して働けるように、仕事の内容や働き方に工夫がされていることが多いのが特ちょうです。
たとえば、仕事の手順を分かりやすくしている、相談できる担当の人がいる、体調に合わせて働き方を調整できる、といった取り組みが見られます。
ただし、すべての特例子会社が同じというわけではありません。会社ごとに仕事内容や環境はちがいます。だからこそ、内容をよく知ってから応募することが大切です。

特例子会社と一般企業の障害者雇用の比較

上の表は、特例子会社の求人と、一般企業の障害者雇用枠のちがいをまとめたものです。ここからは、それぞれのポイントについて、もう少しくわしく説明します。
求人の数の比較
- 特例子会社 :少なめ
- 一般企業の障害者雇用:多め
一般企業の障害者雇用枠は、会社の数や業種が多いため、求人を見つけやすいことがあります。事務、販売、軽作業など、さまざまな仕事の中から探せる場合があります。
特例子会社は会社の数が限られているため、都道府県によっては求人が少なめに感じることがあります。
ただし、募集が出る時期や地域によって状況は変わりますが、特例子会社ではない企業も障害者雇用枠を採用しているケースが多いので、一般企業の障害者雇用枠の求人の方が多い傾向にあります。
職場にいる障害のある人の人数の比較
- 特例子会社 :多い
- 一般企業の障害者雇用:少ない
特例子会社では、障害者の方を雇用することを目的として作られた会社ですので、ある程度規模の大きな会社しか特例子会社を作りません。そのため障害のある人が多く働いていることがほとんどです。同じ立場の人が周りにいて、気持ちを分かってもらいやすいと感じる人もいます。
一方で一般企業の障害者雇用枠は会社全体で1名~数名というケースも企業も多くあります。そのため同じ部署内に障害がある方が働いていなかったり、会社全体を通しても数名しかいないことも珍しくありません。
配慮の仕組みの比較
- 特例子会社 :○(配慮あり)
- 一般企業の障害者雇用:△(仕組化されていないケースが多い)
特例子会社は、障害のある人が働きやすいように考えて作られている会社です。仕事場の環境、仕事の進め方、障害への配慮などが会社全体で統一されていることが多いのが特徴です。
一般企業でも配慮はありますが、内容は会社や上司によってちがうことがあります。障害者雇用の人数が5名以下になるとあまり配慮としての仕組みが整っていないケースも珍しくないため、特例子会社の方が配慮の仕組みが整っていると考えて良いでしょう。
仕事の幅広さの比較
- 特例子会社 :△(業務内容が決まっているケースが多い)
- 一般企業の障害者雇用:○(部署などによっては業務の幅が広がる可能性あり)
特例子会社は障害者を雇用するために作られている会社です。そのため、業務内容なども決められているケースが多く、業務の幅はあまり広くはありません。
一般企業では、障害者雇用人数が多くない会社は部署や上司の判断になるケースが多いために、仕事の内容が広がる可能性があります。
どちらが良い悪いなどはありませんが、将来的にどんどん仕事をする幅を広げていきたい方には一般企業の方があっているケースがあり、ある程度の範囲内で仕事をしていきたい方は障害者雇用の方があっていることが多いです。
正社員スタートの比較
- 特例子会社 :△(契約社員・アルバイトが多め)
- 一般企業の障害者雇用:△(正社員求人もあるが、契約社員などが多い)
正社員から始められるかどうかは、会社によってちがいます。特例子会社では、契約社員やアルバイトから始まることが多い場合があります。その後、正社員になる道が用意されている会社もあります。
一般企業でも契約社員スタートはありますが、正社員求人が出ていることもあります。傾向としては、一般企業の方が正社員の求人が多いといえるでしょう。
続けやすさの比較
- 特例子会社 :○(仕事内容や環境で配慮あり)
- 一般企業の障害者雇用:△(仕組が整っていないケースが多いため部署や上司が大きく影響する)
特例子会社は、長く働き続けることを大切にしている会社が多いと言われています。相談しやすい環境がある場合もあります。
一般企業では、職場の雰囲気や上司との相性によって、続けやすさが変わることがあります。実際に働いてみないと分からない部分もあるため、見学や説明会に参加してみるのもひとつの方法です。
どちらが良いというわけではありません。自分が安心して働けそうか、無理なく続けられそうかを考えることが大切です。
自分にあった働き方・仕事内容を見つけるのが大切
特例子会社と一般企業の障害者雇用枠には、それぞれにちがいがあります。しかし、どちらが良い・悪いと決められるものではありません。
安心して働きたいと感じる人もいれば、いろいろな仕事に挑戦してみたいと考える人もいます。大切なのは、自分に合っているかどうかです。
仕事内容、雇用形態、職場の雰囲気などをよく確認しながら、「無理なく続けられそうか」を基準に考えてみてください。見学や説明会に参加してみるのも一つの方法です。
自分に合った働き方は、人それぞれちがいます。あせらずに選ぶことが大切です。
北海道には特例子会社が何社ある?どんな職種?

現在、北海道には9社の特例子会社があります。これは厚生労働省の認定を受けている会社の数です。
札幌市を中心に、北見市、北斗市、北広島市、石狩市、室蘭市などにあります。
北海道の特例子会社ではどんな職種がある?
北海道の特例子会社では、次のような仕事があります。
・食品の製造補助や包装作業
・軽作業や検品作業
・事務の補助やデータ入力
・清掃やリネン管理などの業務
・印刷やパソコンを使った作業
会社によって仕事内容はちがいますが、地域の産業に関係した仕事が多い傾向があります。たとえば、食品関連の会社では製造や包装の仕事が中心になります。
北海道の特例子会社の給与の目安

北海道の特例子会社の給与は、雇用形態によって異なります。まず前提として、北海道の最低賃金は時給1,075円です。アルバイトやパートの場合、この金額を下回ることはありません。
正社員の場合
正社員の場合は月給制が一般的です。求人票に記載された月給を、所定労働時間で割ったときに最低賃金を下回らないか確認することが大切です。事務職や管理補助業務などでは、安定した月給制の求人が見られますが、求人数は多くないため、競争率は上がります。
契約社員の場合
北海道の特例子会社では、契約社員からスタートするケースもあります。契約社員の場合はほぼ月給制が多いために正社員と同等の給与が多いですが、こちらも人気のため競争率は比較的高めです。
アルバイト・パートの場合
アルバイトやパートの場合は時給制が中心です。北海道の最低賃金(時給1,075円)以上が基準となります。清掃や軽作業、データ入力などの求人が多く、短時間勤務や週数日勤務の募集もあります。
特例子会社の求人は時給制が多いために、
給与を見るときは金額だけで判断せず、「勤務時間」「業務内容」「雇用形態の安定性」をあわせて確認することが重要です。
北海道の特例子会社の求人の現状
北海道の特例子会社の求人は、いつも多く出ているわけではありません。会社の数が限られているため、募集が出ていない時期もあります。
求人が出やすいのは、人の入れ替わりがある時期や、事業が広がるタイミングなどです。そのため、時期によって求人の数は変わります。
特例子会社の求人は、ハローワークで募集されることが多く、会社のホームページに掲載されることもあります。一般の求人サイトでは見つけにくい場合もあります。
また、北海道は地域が広いため、札幌市周辺に求人が集中することがあります。地方に住んでいる場合は、通勤できる範囲に求人があるかどうかを確認することが大切です。
こまめに求人情報を確認することが、希望に合った仕事を見つけるポイントになります。
北海道で特例子会社の求人を探す方法

北海道で特例子会社の求人を探す場合は、探す順番が大切です。求人の数は多くないため、効率よく動くことがポイントになります。
1. ハローワークで探す
特例子会社の求人は、ハローワークに掲載されるケースが多いです。まずは最寄りのハローワークに相談するのが基本です。
障害者専門窓口がある場合は、「特例子会社の求人を探しています」と具体的に伝えると確認してもらいやすくなります。
2. 北海道にある特例子会社の採用ページを確認する
北海道には現在9社の特例子会社があります。それぞれの会社の採用ページを直接確認する方法も有効です。
ハローワークに出ていない求人が、公式サイトで募集されている場合もあります。会社名を検索し、「採用情報」や「障害者採用」のページを確認してみましょう。
3. 障害者雇用専門の転職サイトを利用する
dodaチャレンジ、atGP、LITALICO仕事ナビなどの障害者雇用専門サービスでは、大企業の障害者雇用枠を探すことができます。
特例子会社の求人が掲載されることもありますが、数は多くありません。一般企業の障害者雇用枠もあわせて比較したい場合に活用できます。
4. 障害者雇用専門の転職エージェントを利用する
転職エージェントでは、担当者がついて求人を紹介してくれます。非公開求人を紹介してもらえる場合もあります。
特例子会社にこだわる場合でも、一般企業と比較しながら検討したい方には選択肢のひとつになります。
特例子会社の求人は多くありません。そのため、ハローワークと公式サイトを中心に、転職サイトやエージェントを補助的に使う方法が現実的です。
Indeedや求人ボックスだけに頼らないほうがよい理由
Indeedや求人ボックスなどの求人検索サイトは、多くの求人情報をまとめて見ることができる便利なサービスです。
しかし、特例子会社の求人を探す場合は、これらのサイトだけに頼るのはあまりおすすめできません。
理由のひとつは、特例子会社と明記されていない求人が多いことです。会社名だけでは特例子会社かどうか分からない場合があります。また、ハローワークの求人が転載されているケースもあり、情報が最新でない場合もあります。
そのため、Indeedや求人ボックスは補助的に使い、ハローワークや会社の公式サイトを中心に確認する方法が安心です。
北海道の特例子会社で働くメリットとデメリット

北海道には現在9社の特例子会社があります。ここでは、北海道の特例子会社で働く場合に考えられるメリットとデメリットを整理します。
北海道の特例子会社で働くメリット
障害のある人が複数名働いている
特例子会社は、障害者雇用を目的として設立されています。そのため、職場に障害のある人が複数名いることが一般的です。周囲に同じ立場の人がいることで、相談しやすい環境になりやすいです。
配慮の体制が会社全体で整えられている
業務内容や勤務体制が、障害のある人を前提に設計されています。相談担当者を配置している会社もあります。
仕事内容が明確で安定している
業務はあらかじめ分けられており、役割が明確になっています。決められた作業を継続して行う働き方が中心です。
未経験から始めやすい仕事がある
食品加工、包装、検品、清掃、事務補助など、特別な資格がなくても始められる仕事があります。
北海道の特例子会社で働くデメリット
会社が9社しかない
北海道全体で9社のため、住んでいる地域によっては通勤できる範囲に会社がありません。札幌周辺に集中しています。
求人が常に出ているわけではない
募集は欠員補充が中心です。時期によっては求人が出ていないこともあります。
職種の幅は広くない
業務は設計されています。部署異動や職種変更の機会は多くありません。
正社員スタートが多いわけではない
契約社員やパートから始まる求人が中心です。正社員登用制度がある会社もありますが、最初から正社員とは限りません。
北海道の特例子会社の求人でよくある質問

1. 北海道に特例子会社は何社ありますか?
現在、北海道には9社の特例子会社があります。札幌市周辺に集中しています。
2. 北海道の特例子会社の求人は多いですか?
会社の数が9社のため、求人は常に多いとは言えません。時期によって募集が出ている場合があります。
3. 正社員として働けますか?
正社員求人もありますが、契約社員やパートから始まるケースも多いです。雇用形態は応募前に確認しましょう。
4. 給料は低いですか?
給料は会社や仕事内容によってちがいます。最低賃金に近い求人もあれば、経験に応じた給与の求人もあります。
5. どんな仕事が多いですか?
食品加工、製造補助、包装、清掃、事務補助、データ入力などの仕事があります。
6. 札幌以外にも特例子会社はありますか?
北見市、北斗市、北広島市、石狩市、室蘭市などにもあります。ただし数は多くありません。
7. 一般企業の障害者雇用とどちらが安心ですか?
特例子会社は配慮の体制が整っている会社が多いです。一方で、一般企業でも働きやすい職場はあります。自分に合う環境を選ぶことが大切です。
8. 特例子会社は未経験でも応募できますか?
未経験から始められる仕事もあります。仕事内容は求人票で確認しましょう。
9. 求人はどこで探すのが一番良いですか?
ハローワークと会社の採用ページを中心に確認する方法が現実的です。
10. 特例子会社に向いているのはどんな人ですか?
決められた業務を安定して続けたい方や、配慮のある環境で働きたい方に向いています。
応募する前に確認しておきたいポイント

特例子会社の求人に応募する前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。あらかじめ確認しておくことで、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。
仕事内容は具体的に何をするのか
「軽作業」「事務補助」などと書かれていても、実際の内容は会社によってちがいます。どのような作業を、どのくらいの時間行うのかを確認することが大切です。
雇用形態と更新の有無
正社員なのか、契約社員なのか、アルバイトなのかを確認しましょう。また、契約社員の場合は更新の有無や、正社員登用制度があるかどうかも確認しておくと安心です。
勤務時間と通勤
北海道は地域が広いため、通勤時間はとても重要です。無理なく通える距離かどうかを確認しましょう。勤務時間や残業の有無も大切なポイントです。
配慮の内容
どのような配慮があるのかを面接や見学のときに確認してみましょう。相談できる担当者がいるかどうかも安心材料になります。
見学や実習ができるか
可能であれば、見学や実習に参加することもおすすめです。実際の職場の雰囲気を見ることで、自分に合っているか判断しやすくなります。
特例子会社だから安心、一般企業だから不安、というわけではありません。大切なのは、自分に合っているかどうかを確認することです。
MUST条件とWANT条件をはっきりさせる
求人を探す前に、「絶対にゆずれない条件」と「できればほしい条件」を分けて考えることが大切です。
MUST条件
MUST条件は絶対にゆずれない条件のことを言います。
通勤時間が1時間以内であること、週5日ではなく週4日勤務であること、体力的に無理のない仕事内容であることなどが考えられます。あまり多いと求人が引っかからないのでMUST条件は2つ程度が現実的です。(多くても3つ)
WANT条件
WANT条件とは、できればあったほうがよい条件です。
正社員スタート、在宅勤務、土日休み、給料が高めであることなどがあげられます。ここはいくつピックアップしていてもOKです。
すべての条件を満たす求人は多くありません。そのため、まずはMUST条件をはっきりさせることが大切です。WANT条件がどのくらい合っているかを考えると、自分に合った仕事を選びやすくなります。
まとめ|北海道で特例子会社の求人を探す方へ

北海道には現在9社の特例子会社があります。会社の数は多くありませんが、それぞれに特徴があります。
特例子会社と一般企業の障害者雇用枠にはちがいがありますが、どちらが良いというものではありません。大切なのは、自分に合っているかどうかです。
求人を探すときは、ハローワークや会社の採用ページを中心に確認し、必要に応じて転職サイトやエージェントを活用しましょう。
また、応募する前にMUST条件とWANT条件を整理することで、後悔の少ない選択につながります。
あせらずに、自分に合った働き方を見つけていくのが大切です。

